アロマセラピーをリハビリテーションに役立てたい。
香りは、脳に直接とどく信号です。
アロマセラピーというのは、嗅覚という部分に訴える代替補完療法です。香りは分子の状態で嗅覚に入り、嗅細胞に香りがキャッチされた後、ダイレクトに脳の大脳辺縁系に信号が届くことが、医学的にも解明されています。だからこそ不調和が解消されたと感じるのですが、実際に脳でどのような処理がなされ、どのようなことが生じているかまでは解明されていません。そこはまだ未知の部分なのです。でもだからこそ香りには可能性があると私は思っているんです。脳卒中の患者さんのリハビリテーションにおいても、運動機能の回復のためには、目にはみえない感覚を呼び起こす必要があり、脳に直接信号が届く香りならそれができるのではないかと考えています。その可能性を臨床レベルで追求できるのが、千里リハビリテーション病院です。ぜひアロマセラピーをリハビリテーションに役立てていきたいですね。
千里リハビリテーション病院の香りも作ります。
病院としては異例のことですが、千里リハビリテーション病院には、ジャグジーバスもあるアロマセラピーのためのサロンができます。そこにはアロマティークで教育、研修を行った専門のセラピスト3名が常勤し、おひとりおひとりにカスタマイズしたアロマセラピーを行います。患者さんへカウンセリングを行いながら、患者さんごとに必要なエッセンシャルオイル(精油)をブレンドしたり、その方にあった触れ方や、強さ、流れの速さにまでこだわり、患者さんに心身ともにリラックスしていただけるマッサージトリートメントも行います。ぜひアロマセラピーの総合作用を体験していただきたいですね。
また、千里リハビリテーション病院のイメージのブレンドオイルも創造しました。使用する全ての精油は、有機栽培と野生種の植物のみから抽出した100%純粋なもので、香水とは違ってアルコールや水を添加するといったことはありませんので、自然な感覚を深く、心地よく感じていただけると思います。最初にまずブレンドオイルの香りを体験していただき、そこからどう感じられるかを、患者さんとのお話に繋げていきたいと思っています。
アロマセラピープロデュース
中村あづさ(なかむら あづさ)
有限会社アロマティーク代表取締役 / 英国IFPA認定アロマセラピスト
www.aromatiqueltd.com
Institute of Traditional Herbal Medicine and Aromatherapyに英国留学。2000年帰国後、産婦人科医院などで産前産後、分娩中のアロマセラピートリートメントを行う。その他緩和ケアや内科・外科・皮膚科などのクリニックと提携という形でアロマセラピーを導入しており、医療従事者及び一般向けのコースやセミナーを行っている。2007年クライアントに対するコンサルティングケアとして、個々にアプローチするという新しいコンセプトの直営店を、東京ミッドタウン内にオープンした。