歌う、演奏するといった音楽の働きを用いて心身機能の回復を図るため、専用の音楽棟を設けています。歌を歌うことは、肺機能、嚥下機能の回復、失語症改善、声を出すための筋肉の強化、体幹強化につながります。楽器を演奏することは、演奏のための上肢、下肢の筋肉強化、手指の巧緻性の回復、脳の機能回復、自己表現の拡大につながります。今までコミュニケーションが難しかった患者様が、歌を歌うことで情緒が安定し他のリハビリに意欲的になったり、音楽棟へ行きたいという意欲で歩行機能が向上したこともあります。他にも、幼い頃に聞いた歌を歌うことで認知が向上したり、ストレス発散、自己表現が可能になっています。また、季節ごとに院内コンサート、参加型コンサートなども企画し、入院生活の質の向上を目指しています。