多くのリハビリの現場では、スタッフの経験則と病院側の効率が優先され、身体のつくりや脳のネットワークといった根幹の部分が忘れ去られているように思います。当院では、既存の方法や常識に対して常に疑問を投げ掛け、脳画像や解剖学という科学的な視点からのアプローチを行っており、それは確実に成果を上げていると自負しています。
脳血管疾患においては、脳外科、神経内科の医師とも連携し、患者様の脳画像をしっかり読み解いています。また、運動器疾患においても問題の原因を解剖学的な根拠を持って判断し、患者様それぞれの状態に合わせてプログラムを考えています。
また、実用的歩行能力を取り戻してもらうための戦略として、治療用装具も早期から積極的に使用しています。油圧式足継手(ゲイトソリューション・GS)や電子制御式膝継手(GSKnee)を組み込んだ長下肢装具やロボットを用いた歩行練習なども取り入れ実用的な歩行獲得を目指しています。