3.本を棚から取る、開く、読む
お好きな物語で「効く」読書を

読書がお好きな方、美しい写真集を眺めるのが好きな方、詩や言葉に触れたい方……、「本」への接し方はさまざまです。当院では「本」を積極的にリハビリテーションに取り入れています。本棚からお好きな本を選び、それを取る動作、両手で本をめくる動作、そして、音読して読み上げるということ。言語聴覚士と一緒に、ぜひたくさんの本に触れてください。

本棚から本を取る

気になる本を本棚から選んで手にする。本棚に近づく、棚に手を伸ばす、本を本棚から引き抜く、本を手に持つ。ただ「本を読む」と言ってもこれだけの行動があります。本を読むことにかかわる動作をするのもリハビリテーションです。

本を開く

本棚にはさまざまな「効く」本が用意されています。読書と身構えずに読める本、パラパラとページをめくるだけで楽しい本も。大きな写真集のページをめくる、小さなフリップブックをパラパラとめくる、仕掛け絵本で遊ぶ。それらの動きもリハビリにつながるのです。

本を読み上げる

「言葉」をテーマにした本もたくさんあります。長編小説を読むのは大変かもしれませんが、詩なら言葉そのものの響きが楽しめます。言語聴覚士とともに声を出しながら本を読む。それはもちろん発話の練習にもなりますが、美しい言葉にしたしむきっかけにもなります。